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二重窓に防犯効果はある?ガラス屋が教える!窓の防犯対策

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防犯二重窓TOP画1
よろずリフォーム

当店は、福岡県のガラス業者で、内窓リフォームも承っております。

この記事では、二重窓に防犯効果はあるのか?適切な窓の防犯対策とは何か?を解説します。

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目次

二重窓に防犯効果はある?

防犯二重窓大見出し1
二重窓・内窓とは

内窓とは、今ある窓の室内側に、新たに設置する窓のことです。

二重窓、二重サッシ、インナーサッシとも呼ばれます。

内窓の構造
窓の構造-名称(内窓設置部)

二重窓は、窓の断熱・防音効果を高めるものですが、防犯にも役立つ、とされています。

二重窓の防犯効果について、詳しくご紹介します。

二重窓は空き巣に狙われにくい

警察庁のデータによると、侵入窃盗の多くは、窓ガラスの一部を割って鍵を開けて侵入します。

防犯-侵入データ
防犯-侵入データ(戸建住宅)
防犯-侵入データ(3階以下の共同住宅)
防犯-侵入データ(4階以上の共同住宅)

参照:警察庁「住まいる防犯110番」令和5年侵入窃盗の侵入口

そのため、外から見てガラス破りしにくそうな窓は、空き巣のターゲットになりにくいのです。

二重窓の場合は、2回ガラス破りをしなければなりません。

ガラスを割る際に、音が出たり、時間がかかったりすると、周辺の人に気付かれて通報される恐れがあり、空き巣にとってリスクが高いです。

そういった理由で、二重窓は空き巣に狙われにくく、防犯効果があると言われています。

二重窓が透明ガラスなら簡単に割れる

窓が2枚あるとはいえ、簡単に割れる透明ガラスが二重窓に組み込まれていれば、手慣れた空き巣犯は侵入できます。

ドライバーで小さな穴を開ける、こじ破りという方法だと、大きな音を立てず簡単に透明ガラスを割れます。

こじ破り

割れにくいガラスを二重窓に組み込むと、防犯効果はアップします。

防犯合わせ複層ガラス入りの二重窓なら「防犯」と「断熱」を両立!

防犯二重窓大見出し2

透明ガラス入りの二重窓の防犯効果は期待できません。

防犯合わせ複層ガラス入りの二重窓なら、ガラスが割られにくく、防犯効果があります。

さらに、ペアガラスなので、二重窓との相乗効果で断熱性能もアップします。

防犯効果:窓ガラスが割られにくい

防犯効果の高いガラスとして、防犯合わせガラスが挙げられます。

防犯合わせガラスは、特殊フィルムを2枚のガラスで挟み込んで圧着させることで、ガラスを割っても貫通しにくい点が特徴です。

特殊フィルムの厚みによって貫通しにくさが異なり、防犯効果が高い順に90ミル>60ミル>30ミル、となりますが、60ミルがよく使われます。

ガラス断面図(防犯合わせガラス)
セキュオ30・60・90割れ方比較

防犯合わせ複層ガラスは、防犯合わせガラスをペアガラス仕様にしたものです。

ガラス断面図(防犯合わせ複層ガラス)

通常のペアガラスは断熱性能のみとなりますが、ペアガラスの片面が防犯合わせガラスなので、防犯性能もプラスされます。

当店で扱う、防犯合わせ複層ガラス入りの内窓インプラスの場合、60ミルの防犯合わせガラスよりも防犯効果が高いとされています。

ガラス破り-耐久時間
参考:(財)都市防犯研究センターによる実験結果

ガラスを叩き割ろうとしても、貫通するまでに時間がかかるので、侵入を諦める可能性が高いです。

断熱効果:一般複層ガラスと同等の効果

先ほど説明した通り、防犯合わせ複層ガラス入りの二重窓は、断熱性能も備えています。

防犯合わせ複層ガラス自体は、普通のペアガラスと同じくらいの断熱性能で、透明ガラスの約2倍の断熱効果があります。

防犯合わせ複層ガラスとペアガラスの断熱性能

防犯合わせ複層ガラス入り二重窓だと、二重窓自体の断熱性能により、さらなる断熱効果が見込めます。

防音効果やUVカット効果もあり

防犯合わせ複層ガラスに限らず、二重窓にすれば防音効果も得られます。

内窓インプラスの場合は、交通量の多い交差点並の騒音が、図書館並の静けさに感じられます。

内窓の防音効果

また、防犯合わせ複層ガラスは、特殊フィルムにUVカット機能が備わっており、ほぼ100%紫外線をカットできます。

防犯合わせ複層ガラスUVカット
関連記事

内窓の断熱効果については、以下の記事もご参照ください。

【注意】二重窓は正式な防犯対策ではない

防犯二重窓大見出し3

実は、警視庁では、窓の防犯対策として二重窓自体は推奨されていないのです。

面格子やシャッターの設置、補助錠の取り付けなどで強化しよう

警視庁がWebページで公開している「侵入窃盗の防犯対策」には、以下の対策が窓の防犯に効果的とされています

  • 補助錠を取り付ける
  • 防犯フィルムを貼付する
  • 防犯性能の高い建物部品(CP部品)に交換

CP部品とは、警察庁等関係省庁と民間団体が結成した「官民合同会議」で、実験の結果、一定の防犯性能を認められた面格子やシャッター、サッシ、防犯ガラス、防犯フィルムなどを指します。

面格子・シャッター・サッシ・防犯ガラス・防犯フィルム

例えば、防犯ガラスの場合は

  • 打ち破りに1分以上耐えられること
  • こじ破り,焼き破りに5分以上耐えられること
  • 中間膜30ミル以上の合わせガラスであること

というような条件をクリアした場合に、一定の防犯性能があると認められます。

CP部品には、CPマークが付けられており、これが抑止力にもなるでしょう。

CPマーク

この記事でご紹介した防犯合わせ複層ガラス入りの二重窓は、CPマークがついた防犯ガラスを使用しています。

二重窓自体は防犯対策としては警視庁が推奨していないものの、二重窓に組み込むガラスは推奨のものなので安心です。

ただし、CP部品を1つ導入すれば完璧!安全!というわけでもないので、補助錠をつけたり、死角になる窓には面格子をつけたり、複数の対策を行い、窓の防犯を強化しましょう。

よろずリフォーム

当店では九州エリアで、防犯ガラス交換や防犯フィルム施工も承っております。

二重窓のガラスを防犯ガラスに交換することも可能ですので、まずはご相談くださいませ。

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