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二重窓なのに結露する原因は?内窓の結露を抑える方法はコレ!
当店は、福岡県のガラス業者で、内窓リフォームも承っております。
この記事では、二重窓でも結露する理由と、結露を抑える方法、インプラスの結露防止効果について解説します。
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二重窓なのに結露する原因
二重窓は、断熱性能が高まり、結露の抑制も期待できますが、「二重窓なのに結露した」という意見もあるようです。
前提として、二重窓は結露を100%なくすものではありません。
あくまでも、二重窓を設置することで結露が発生しにくくなる、ということです。
その上で、二重窓でも結露する原因は、主に4つあると考えられます。
- 室内の温度・湿度が高すぎる
- 外窓が単板ガラス+アルミサッシ
- 外窓か内窓のサッシに隙間がある
- 内窓と外窓の間が狭すぎ・広すぎ
それぞれ、詳しく解説していきます。
内窓の結露防止効果については、以下の記事もご参照ください。
室内の温度・湿度が高すぎる
窓の結露は、冷たい窓と暖かい室内の温度差によって発生します。
暖かい空気は水蒸気を多く含んでいますが、冷たい空気はそれと同じ量の水蒸気を含むことができません。
つまり、暖かい室内の空気が、冷たい窓に触れて冷やされると、これまで空気中に含まれていた水蒸気が溢れ出してしまい、水滴(=結露)となって現れるのです。
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室内の温度が高すぎて、外の気温との温度差があまりに大きくなる場合は、二重窓が結露しやすくなります。
また、窓の結露は、室内の湿度の高さも関係しています。
外と室内の温度差がそれほど大きくなくても、湿度が高いと結露するのです。
結露対策を何も行っていない窓の場合、
例えば、湿度70%で、室温20℃なら、外気温が15℃以下になったときに、結露しやすい環境となります。
湿度 | 外と室内の温度差 |
---|---|
50% | 10℃以上 |
60% | 7℃以上 |
70% | 5℃以上 |
80% | 3℃以上 |
湿度が高ければ、温度差が大きくなくても、結露しやすいことが、お分かりいただけると思います。
このデータは結露対策をしていない窓での数値ですので、二重窓の場合は、温度差がもう少しひらいても結露しにくくなります。
とはいえ、湿度の高さも考慮しなければならないのは確かです。
外窓が単板ガラス+アルミサッシ
二重窓が結露するといっても、外窓が結露するのか?内窓が結露するのか?によって、原因が異なります。
外窓が結露している場合は、外窓のガラスが単板ガラス(普通の透明ガラス)で、アルミサッシであるケースが多いです。
単板ガラス・アルミサッシはともに断熱性能がなく、外からの冷気が伝わりやすいのです。
そもそも二重窓の開閉によって、湿気を含んだ室内の暖かい空気が、外窓と内窓の間(中空層)に閉じ込められているので、中空層の湿度は高く、結露しやすい状態です。
そこに加えて、外窓が断熱性能がない単板ガラスとアルミサッシだと、外気温の影響で外窓のガラス表面温度がガクンと下がってしまい、中空層内の温度との差が大きくなりすぎて結露するのです。
なお、内窓のガラスに結露が付く場合は、二重窓のガラスも単板ガラスである可能性が高いです。
内窓のガラスの断熱性能が低いと、外窓から内窓に冷気が伝わって、内窓のガラス表面温度が下がり、室内の温度との差が大きくなれば結露します。
あるいは、室内の湿度があまりにも高い場合は、内窓のガラス表面温度と室温の差が小さくても結露します。
内窓に組み込むガラスについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
内窓のサッシに隙間がある
先ほどの説明と少し重複しますが、外窓と内窓の間(中空層)に、湿気を含んだ室内の暖かい空気が入り込むと、外窓が結露しやすい状態となります。
中空層に室内の暖かい空気が入り込んでしまう理由としては、二重窓の開閉の他、内窓のサッシに隙間があるせいかもしれません。
既存の窓枠に隙間なく、内窓を設置できていない可能性が考えられます。
特に、築年数が20年以上の家は、地震などで窓枠が僅かに歪んでいて、内窓のサッシがピッタリおさまらないことはあります。
内窓リフォームに慣れた施工業者であれば、上下左右のたわみを考慮して既存の窓枠を採寸したり、埋め材やコーキングで設置後に隙間を埋めたりできますが、施工に不慣れな業者やDIYだと難しいでしょう。
外窓と内窓の間が狭すぎ・広すぎ
外窓と内窓の間にできる中空層は70mm以上になると熱が対流してしまい、断熱性能が発揮されません。
特に、出窓は床板があるので、中空層を広く取りすぎないよう注意が必要です。
かといって、中空層を狭めすぎると外窓からの冷気が伝わりやすくなってしまいます。
外窓と内窓の間の中空層は、50mm以内にするのが望ましいです。
ちなみに、中空層が広いほど防音効果は高まるため、防音目的の内窓リフォームの場合は中空層を広く取っても問題ありません。
※ただし、先進的窓リノベ2024事業の補助金を適用する場合は、中空層50mm以内でないと条件を満たせません。
二重窓の結露を抑える方法
二重窓でも結露する場合、そのまま放って置くと、カビが生えてきてアレルギーの発症など健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
さらには、ダニの増殖、窓枠や壁の腐食、シロアリ被害も考えられるので、早急に対処しましょう。
ここからは、二重窓の結露を抑える方法をご紹介します。
室内の湿度を60%以下に抑える
湿度が高い部屋は、高断熱な窓でも結露しやすい環境なので、まずは湿度を60%以下に抑えましょう。
湿度対策としては以下が挙げられます。
- 除湿機やサーキュレーターを使う
- 調理中や入浴中に換気扇を回す
- 石油・ガスストーブではなくエアコンや電気ストーブを使う
- 加湿器の使用を控える
- 洗濯物の部屋干しを控える
- 観葉植物をたくさん置かない
- 日中はカーテンやスクリーンを開ける
窓際に湿度計を置いて、こまめにチェックすると良いです。
外窓と内窓の間を換気する
換気は、空気中の水蒸気を外に逃すことにつながります。
部屋の換気はもちろん、外窓と内窓の中空層の換気も大事です。
天気の良い日中に10分程度、内窓は閉じたまま外窓を開けて、中空層の湿度を調整しましょう。
結露しにくい真空ガラスに交換する
すでに二重窓を設置している方は、外窓か内窓のガラスを、真空ガラスに交換することも検討してみてください。
真空ガラスは、ペアガラスの一種で、2枚のガラスの間を真空層にすることで、結露を抑制できるガラスです。
真空層は、熱を伝えにくい性質があります。
室温20℃、湿度60%の環境下では、外気温-38℃まで結露しませんでした。
窓ガラス交換なので、サッシの結露は防げませんが、ガラス面の結露防止は大いに期待できます。
なお、ペアガラス(一般複層ガラス)は結露しない、と思われがちですが、真空ガラスより断熱性能が低いので、ガラス表面に結露がつくことがよくあります。
経年劣化により、ペアガラスの内側に結露が発生することもあります。(=ペアガラスの内部結露)
内部結露したペアガラスは、見た目が悪く、断熱性能も劣っているため、早めに交換しましょう。
ペアガラスの内部結露をドライヤーで乾す人がいるようですが、乾燥するのは一時的で、ペアガラスが熱割れする恐れもあり、危険です!
スペーシアクール入りの内窓については、以下の記事をご参照ください。
内窓リフォームを専門業者に任せる
まだ内窓リフォームをされていない方は、ぜひ専門業者に任せましょう。
外窓と内窓の中空層の幅を適度に取り、既存の窓枠に隙間なく内窓を取り付けなければ、断熱性能は発揮されません。
さらに、内窓に組み込むガラスの種類も重要です。
こういった点を熟知し、正しく施工してくれる専門業者に、内窓リフォームを任せた方が安心です。
内窓施工業者の選び方としては、以下の点に注目すると良いでしょう。
- 内窓工事の実績が豊富
- 内窓の他に窓リフォームの実績があると様々な提案が可能
- 口コミの評価が高い
- 施工後の効果やスタッフ対応、価格など総合的に良いか?
- 内窓に組み込めるガラスの種類
- 業者によっては内窓に組み込めないガラスもあるので注意!
- 補助金制度に対応している
- 国の補助金制度に登録している事業者であるか?
当店は、この条件をクリアしています!
当店は、内窓工事の他、窓ガラス交換や窓ガラスフィルム施工も承っており、施工実績がございます。
Googleマップの口コミ評価は100件以上あり、高評価をいただいております。
また、当店はガラス屋ですので様々な種類のガラスを取り扱っており、お客様のお悩みやご希望に応じて内窓のガラスをお選びいただけます。
補助金制度にも対応しており、2023年・2024年に補助金申請実績がございます。2025年の補助金も対応予定です。(2024年11月時点)
お見積もりに必要な情報
❶ 内窓設置箇所の窓枠寸法
・縦横の木枠から木枠までの寸法
❷ 内窓設置箇所全体の写真
❸ 内窓を設置する建物のご住所
※窓枠寸法はざっくりでも構いません!
※2025年の補助金利用の場合は、補助額や適用条件が公表され次第、補助額も含めたお見積もりをいたします。
内窓リフォームの補助金について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
インプラスでも結露する?
当店はLIXILの内窓インプラスを使用しておりますが、ネットで検索してみると「インプラスを取り付けたのに結露した」という意見もあるようです。
LIXILの公式サイトには、以下のような注意書きがございます。
インプラスを取り付けることで断熱性能は良くなり省エネ効果もありますが、結露を完全に無くすことは出来ません。室内の状態によっては、既存サッシに結露が発生する場合や、インプラスに結露が発生する場合があります。 既存サッシ側に結露が発生するのは、室内の湿気を含んだ空気がインプラスと既存サッシの間に閉じ込められることで、冷やされた既存サッシ側に結露が発生するものです。 また、インプラス側に結露が発生するのは、インプラスを取り付けたことで部屋の気密性能が上がり、室内の湿気が屋外に抜けにくくなった結果、室内の湿度が高くなったことが原因の一つに考えられます。 いずれの場合も結露が発生するサッシの表面温度と部屋の湿度が関係する自然現象で、窓の不具合ではないことをご了承ください。
(LIXIL「よくあるご質問」より)
内窓メーカーを問わず、室温と湿度の対策が必要といえます。
二重窓なのに結露してしまう場合は、まずは湿度を60%以下に保ち、窓周りに洗濯物を干さない、など結露しにくい環境を整えましょう。
それでも二重窓が結露するなら、二重窓のガラスや外窓のガラスを真空ガラスに交換することをおすすめします。
インプラスについては、以下の記事をご参照ください。
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