二重窓だと夏は暑い？エアコン代を節約できる？遮熱効果を発揮する内窓はコレ

遮熱ガラス入りの二重窓だと夏は涼しく冬は暖かい！

二重窓にすると断熱効果が高まるので、「夏は暑くなりそう…」と心配になる方もいらっしゃると思います。

ただし、普通の二重窓だと「夏は暑い…」と感じる可能性もあります。

夏でも二重窓で快適にするポイントは、二重窓に組み込む「ガラスの種類」です。

夏の暑さの原因「日射熱」を反射するガラス

夏の窓際の暑さは、窓から入ってくる「日射熱」が主な原因です。

その「日射熱」を大幅にカットできるのが、遮熱ガラスです。

夏は窓際が約10℃程度涼しくなる

では、遮熱ガラスを組み込んだ二重窓にすると、実際にどの程度涼しくなるのでしょうか。

内窓インプラスを販売するリクシルが公表している実験では、以下のような結果となりました。

サッシ外側表面温度が70℃になるように、人口的熱線照射100分間加えた場合、

普通の透明なガラスの一枚窓では、窓の温度が約53℃程度まで上昇しましたが、

Low-E複層ガラスを組み込んだ内窓インプラスは約42℃に抑えられました。

実験上では、窓際が約10℃程度涼しくなったということがわかります。

冬は窓際が約7℃程度暖かくなる

遮熱ガラスを組み込んだ二重窓は、夏は遮熱効果を発揮し、冬は断熱効果を発揮します。

リクシルの実験では、外気温0℃･室温20℃のとき、

Low-E複層ガラスを組み込んだ内窓インプラスだと、普通の透明なガラスの一枚窓より7℃も、窓周辺が暖かくなりました。

遮熱ガラス入りの二重窓ならエアコンの電気代も節約可能！

遮熱ガラスを組み込んだ二重窓は、エアコンの電気代の節約にもつながります。

冷暖房費が年間約2万円安くなる可能性

LIXILの内窓インプラスを取り付けた場合、東京でのシミュレーションになりますが、1ヶ月で約1,880円、年間2万2,560円冷暖房費が安くなると推測されています。

冷房も暖房も効きやすくなるから節電節約につながる

なぜ、節電節約効果があるのか？というと…

遮熱ガラスを組み込んだ二重窓を設置すれば、冷暖房効率が上がるからです。

何もしていない一枚窓の状態では、ガラス面から熱が出入りしやすく、室温は外気温に左右され、必要以上に冷暖房を使っている可能性があります。

対して、遮熱ガラスを組み込んだ二重窓なら、夏は日射熱の侵入を抑え、冬は室内の熱が外に逃げにくくなるため、冷暖房が弱い状態でも室内が適温になりやすいのです。

冷暖房効率が上がれば、必然的に冷暖房費は下がります。

内窓の遮熱タイプ・断熱タイプとは？

二重窓の遮熱について調べていくと、「遮熱タイプの内窓」「断熱タイプの内窓」といった言葉を目にすると思います。

それぞれ、どういった内窓のことをいうのか？ご質問をいただくことが多いので、ここで解説いたします。

	遮熱タイプ	断熱タイプ
特殊金属膜 (Low-E膜)	室外側	室内側
遮熱効果
断熱効果

内窓に組み込むLow-E複層ガラスは、遮熱タイプと断熱タイプの2種類があり、どちらを組み込むかによって、効果が多少異なります。

遮熱タイプのLow-E複層ガラスなら遮熱効果バツグン！

遮熱タイプのLow-E複層ガラスを組み込んだ二重窓を、当店ではおすすめしております。

遮熱タイプのLow-E複層ガラスは、室外側にLow-E膜をコーティングしているので、遮熱効果が非常に高く、約61％も日射熱カットします。

一方、断熱タイプのLow-E複層ガラスは、約42％日射熱をカットします。

「遮熱タイプは冬も日射熱をカットするので、寒さが気になる窓は断熱タイプがいい」という意見もあるのですが、実際は冬に陽だまりだけで暖を取ることはなく、暖房をつけているご家庭が多いと思います。

断熱性能はどちらのタイプも同じくらいですので、夏には遮熱効果を十分に得られ、冬は断熱効果もある、遮熱タイプのLow-E複層ガラスの方が良い、と考えております。

どのガラスを二重窓に組み込むべきか、お悩みの場合は、ぜひ一度当店にご相談くださいませ。

※2025年の補助金利用の場合は、適用条件などの詳細が公表され次第、補助額も含めたお見積もりをいたします。