二重窓でもうるさい？実際の防音効果は？防音内窓リフォームで知っておきたい3つのこと

二重窓でもうるさい理由

分厚い壁は比較的 遮音性能が高く、厚みのない窓から騒音が出入りしているケースが多いので、窓の防音対策が重要であり、二重窓が効果的、と言われています。

しかし、「二重窓でもうるさい」と感じる人は一定数いるようです。

それは、なぜでしょうか。現場のプロが解説します。

二重窓で防げない「壁や床、換気扇からの騒音」

二重窓でもうるさい場合、騒音の原因は窓ではなく、壁や床、換気扇にあるかもしれません。

壁や床から伝わる音は、固体音（固体伝搬音）といい、物体を通して聞こえる音であり、二重窓では防げないのです。

対して、窓から伝わる音は、空気音（空気伝搬音）といい、空気を通して聞こえる音です。これは二重窓で対策可能です。

二重窓は、サッシの気密性はもちろん、内窓と外窓の間の中空層を広く取ることで、空気音（窓から伝わる音）を伝えにくくしています。

固体音（壁や床から伝わる音）を防音するには、音を吸収･遮断する防音マットや防音壁が必要です。

なお、換気扇から伝わる音は、空気音と固体音の両方に該当し、防音するには、防音性の高いレンジフードへの交換や、自然給気用サイレンサーの取り付けなどが対策として挙げられます。

二重窓にしても「無音になるわけではない」

二重窓は防音効果がありますが、お部屋の中が無音の状態になるわけではありません。

二重窓にすると、騒音が半減するというイメージです。

例えば、普通のガラス窓で、交通量の多い道路のような騒音が聞こえていた場合、二重窓にすれば、図書館並みの静けさになります。

音の大きさは、デシベル（dB）という数値で示され、人がうるさいと感じるのは50dB以上の音です。

一般的に、一枚窓だと20～30dB程度の音を軽減しますが、二重窓を設置すると40dBも音を軽減できます。

音が10dB下がると、音の大きさが半分になったように聞こえるので、一枚窓のときよりも騒音が半減したと感じるのです。

二重窓の施工ミスで「サッシに隙間がある･中空層が狭い」

当店で扱うインプラスは、実はお客様ご自身でネット注文して組み立てることも可能です。

しかし、いざ取り付けてみると、サッシやレールの隙間があいてしまったり、グラつきがあったり、施工がうまくできない恐れがあります。

内窓の防音効果は、窓枠の気密性が高くなることで発揮されるので、内窓のサッシが既存の窓枠にぴったりハマっていないといけません。

また、既存窓と内窓の間の中空層が狭すぎると、防音効果は得られません。

DIYの簡易内窓キットなどを使っている場合は、内窓自体の防音性能が低く、施工不良ではなくても防音効果を感じにくいです。

二重窓に組み込む「ガラスに防音性能がない」

内窓の防音性能の度合いは、窓枠の気密性の他、組み込むガラスの性能によっても異なります。

ペアガラスは防音効果がなく、中空層がバネとなってガラス同士が共鳴し、特に低音域で防音性能が低下します。（＝低音域共鳴透過現象）

透明ガラスでも厚みがあれば、音を跳ね返しやすいため、防音効果は期待できますが、断熱効果はありません。

断熱と防音を両立させるなら、真空ガラスが1番おすすめです。

二重窓の防音効果を高めるために知っておきたい3つのこと

二重窓を設置したのにうるさい、なんてことにならないよう、内窓リフォーム前に知っておきたい3つのことをご紹介します。

１．ピアノの音や犬の鳴き声、電車の音は二重窓の防音効果あり

内窓リフォームで防音効果を発揮するのは、空気を伝って聞こえる騒音（空気音）にお悩みの場合です。

壁や床が振動するほどの騒音でなければ、内窓の効果を期待できます。

実際にどのような聞こえ方になるか、実験動画がございますので、ご覧ください。

２．内窓リフォームは実績のある業者に依頼する

防音効果を得るには、内窓の気密性の高さがポイントです。

サッシやレールを隙間なく取り付けることが重要ですので、施工実績のある内窓施工業者に依頼しましょう。

既存の窓枠の歪みや奥行寸法によっては、埋め材やふかし枠が必要になることは多々あります。

現場のプロにお任せいただければ、既存窓に合わせた施工はもちろん、より防音効果を高める方法の提案も可能です。

３．内窓に真空ガラスを組み込む

先ほどの防音効果の実験動画では、透明ガラスを組み込んだ内窓を使用しており、十分な防音効果があります。

しかし、透明ガラスでは断熱効果は高くありません。

せっかくなら、防音効果も断熱効果も得られた方が、年中快適な生活になります。

そこでおすすめしたいのが、真空ガラス スペーシアクールを組み込んだ内窓です。

真空ガラス スペーシアクール自体は、防音ガラスに匹敵するほどの防音効果がある上、非常に高い断熱効果があります。

実験では外気温-38℃までガラス面が結露しませんでした。

さらに、夏には日射熱による窓際の暑さを緩和させ、冷房が効きやすく、過ごしやすい室温を保てます。

二重窓の防音効果はどれくらい？実際のお客様の口コミを紹介

では、実際に内窓リフォームをされたお客様は、防音効果を実感できたのでしょうか。

当店のお客様の口コミをご紹介します。

諸条件を満たせば、補助金の適用も可能ですので、まずはお見積もりをご依頼ください。

※2025年の補助金利用の場合は、適用条件などの詳細が公表され次第、補助額も含めたお見積もりをいたします。